こんにちは!コラム担当のKaoriです。
さて、前回はエンブレムが「何かの象徴」である、もしくはその象徴を「視覚的に表現したもの = マーク」である、・・・という事でした。
それではなぜ、ブレザーの胸に付ける校章の事も「エンブレム」と言うのでしょうか?
・・・これは紋章の歴史を紐解くと分かります。
紋章は、中世ヨーロッパで,鎧かぶとを付けて戦うときに
「どの一族の何者か」が一目で判るように目に付きやすい盾に絵を描いたのが始まりとされています。
その絵は、敵味方がすぐわかるように盾以外にも,旗や胴衣(胸など)にも付けられたそうです。
時代が進むにつれ、いつの間にかこの「紋章」と
布などに描かれていて縫い付けることのできる「しるし=エンブレム」という言葉が同じになりました。
その後紋章が大学や都市でも使われるようになり、
その結果、ブレザーに付ける大学の校章も「エンブレム」と呼ばれるようになったんですね。
ではなぜ上記「エンブレム」を、日本では「ワッペン」とも言うのか?
それは・・・言語の違いです
ワッペン(Wappen)はドイツ語で、エンブレム(emblem)は英語なんです。
同じものを、ドイツでは「紋章」という言葉で定義し、
英語では「しるし」という意味を持つ言葉で示していたんですね〜
次回は代表的なエンブレムを予定しておりまーす!